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1989年
またまたやってまいりました,音楽コーナー。
勝手にいまさら名盤認定する,役に立たないコーナーです。
今回は,もう若い人たちはあんま知らないかも知れない,
スウィング・アウト・シスターです。
その2nd. アルバム。
・・・
1st. でファンになったニューウェーブ系のリスナーからは
「なんだこの明るいおしゃれなポップは!」と,
そっぽを向かれた側面もありましたが,明らかに一般受けはしました。
オリジナルメンバーのドラムのマーティンも,
「なんだこの軟弱な方向性は!」と叫び,
出て行ったに違いありません(もちろん勝手な想像)。
ぼくも最初はあんまり感心しない感じでしたが,
聴き込むにつれて好きになりました。
アンドリュー・コネル(キーボード。ACRでも弾いてたんだよ!注1)の
さっぱりしたセンスのいいアレンジの良さが分かってくると,
もう新生SOS(3人から2人へ)の熱烈ファンです。
だいたい曲がいいんですよね。
" You On My Mind " とか " Where In The World? " とか
" Waiting Game " とか " Heart For Hire " とか,
アップテンポでメロディもいいし,
しっとりとした曲も " Forever Blue " とか " Precious Words " とか
すごく雰囲気がいい。
「ちょっと昔の映画音楽」のような,
印象的なワンシーンが目の前に広がるような,そんな曲たちです。
それはSOS本人たちのねらいそのものだったわけです。
これは名盤。
認定。
1st. と3rd. を橋渡ししているかのような " Tainted " や,
抜けていったマーティン・ジャクソンへの送別曲に聞こえてしまう
インストの" Coney Island Man " は,個人的に大好きな曲です。
この曲でのコリーンのスキャットが一番好きです。
実り多かった80年代の終わり近くの,光る収穫でした。
あまり知られてはいないと思いますが,
当時SOSは,日本のポップ界にとって多大な影響を与える,
ミュージシャンズ・ミュージシャンでもありました。
注1:ACR = A Certain Ratio というマンチェスター出身のバンドの
助っ人キーボーディストとして,けっこう関わってくれたアンディ。
あの頃のアンディのツボを押さえたプレイは,
ACR になくてはならないものだったと個人的に切に思います!
ちなみにコリーンも1曲歌ってくれたよね!
・・・あ,今回の記事にはどうでもいいことでした〜,笑。
・・・
他の,いいアルバム
「 Get In Touch With Yourself 」

1992年
3rd. です。
" Am I The Same Girl " ," Incomplete Without You " ,
" Who Let The Love Out " , " Notgonnachange " ,
" Circulate " など,このアルバムもいい曲がいっぱいです。
失恋中とかにハマりそうな恋愛シリーズですねー。
" Understand " は,後の " Now You're Not Here "
( 織田裕二&常磐貴子主演「真昼の月」の主題歌)
の路線(=メロドラマ路線と命名)につながるような曲ですが,
好きです,笑。
「 The Living Return 」

1994年
ちょっとジャズっぽくなってきたSOS。
高音域より中低音を前面に出している大人っぽいチューニング。
なかでも" All in Your Mind ~ O Pesadelo Dos Autores " は
大好きな曲です。
アース(ウィンド&ファイア)のコーラスが入ってくると,
ちょっと泣けますね。
" Better Make It Better " も,今にして名曲だなあと思います。
" Feel Free " は,メロドラマ路線です(大好き)。
「 Shapes And Patterns 」

1997年
このアルバムに至り,なんだかつかみ所がなくなってきたSOS。
もう1st. からのファンはいなくなっていそうな雰囲気ですが,
ぼくはしつこくこのアルバムも好きです。
" Somewhere In The World " ," Here And Now " ,
" Something Out Of This World " などは,変わらぬ恋愛ポップながら,
より大人のそれになっています。
" Now You're Not Here " はメロドラマ路線ど真ん中です
(カラオケで良く歌います,ぼく)。
一方," Better Make It Better "(セルフリメイク)や,
" You Already Know " のような,どこか瞑想的で抽象的,
少し達観したような雰囲気の曲がアルバムには埋め込まれていて,
より複雑で,枯れた世界を形作っています。
でもコリーンのちょっと鼻にかかったような声と,
曲全体にかぶさるオブラートのようなねっとり目のリバーブのためか,
枯れそうで枯れないウェットな独特のバランスがあります。
「 ベスト・ヒッツ・ライブ(Live at the Jazz Cafe)」

1993年
ロンドンの「ジャズカフェ」でのライブ。
日本版のみなのかなあ?
管あり,コーラス隊あり,ジャジーなリズム隊ありと,
シュアーで厚いバックバンドに支えられ,
アンディのキーボードのコードワークがいい感じです。
" Who Let the Love Out " から Expansions を経て
" Coney Island man " につながるところはアルバムのクライマックス
ですね。
ああアンディ,ずっとACRにいてくれたら,どんなだっただろう・・・。
あ,余計な話でしたね〜,笑。
それでは,
See you next time 〜!

